舌神経切除例に対して神経再生誘導チューブ(ナーブリッジ®)にて再建した2症例

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タイトル別名
  • Two cases reconstructed with a conduit for peripheral nerve regeneration (nerbridge®) for the resection of the lingual nerve

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末梢神経の断裂・欠損に対して,2013年に神経再生誘導チューブ(ナーブリッジ®,以下ナーブリッジ)が国内で認可された。ナーブリッジは主に整形外科領域で使用され,治験段階での有効率は82.8%と良好な治療成績を収めている。今回,われわれは顎下腺癌のために,顎下腺とともに舌神経を合併切除した症例に対して,ナーブリッジを用いて神経再建をした2症例を経験した。評価はSemmes-Weinstein(SW)法を用いた。術後1年の評価では,それぞれ4.17Fm/purple,4.56Fm/redとなり,知覚神経の回復を認めた。長さの制限や価格の問題はあるが,舌神経切断に対しても有効な再建方法の1つであると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 27 (3), 357-361, 2018

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (6)*注記

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