発育期の形態・運動能力と歯科機能の相互関連的特性 (1)

書誌事項

タイトル別名
  • Interrelationship between the dental functions and physical fitness, motor ability and physique of junior high school girls
  • 資料論文 発育期の形態・運動能力と歯科機能の相互関連的特性(1)中学生女子バレーボール選手の場合
  • シリョウ ロンブン ハツイクキ ノ ケイタイ ウンドウ ノウリョク ト シカ キノウ ノ ソウゴ カンレンテキ トクセイ 1 チュウガクセイ ジョシ バレーボール センシュ ノ バアイ
  • 中学生女子バレーボール選手の場合

この論文をさがす

説明

本研究の目的は中学生スポーツ選手を対象に, 歯牙や歯肉の健康状態を運動能力の関連性から検討することであった.<br>1) 岡山県内のS中学の運動部に所属する2, 3年生16名が被験者として参加した.<br>2) 文部省スポーツテスト, 基礎体力検査, 体格検査, 四肢の大きさについて測定し, また, 歯科医師による歯科機能診査を実施した.<br>3) 16名の被験者の歯科検診データは他の研究者や機関による同年齢の測定値と比較して, 特に異なる値は示さなかった.<br>4) 相関係数rの高さから判断して中程度 (|r|=0.4~0.7) の相関をもつのは, 咬合圧に対する最低血圧, 上体起こしであった. 同様に弱い相関 (|r|=0.2~0.39) を示すのは咬合力とシャトルラン/皮脂厚 (背)/ハンドボール投げ/上腕囲/膝幅, 咬合接触面積と皮脂厚 (背)/上腕囲/シャトルラン/50m走/膝幅/最低血圧, 咬合圧と皮脂厚 (背)/皮脂厚 (腕)/上腕囲/握力 (右)/最高血圧/50m走などであった.<br>5) DMFT, 咬合力, 咬合接触面積, 咬合圧の各指標について, これが高かった者と低かった者とを Mann-Whitney 検定により比較したが, 咬合圧の高い群は低い群に比べて最低血圧が有意に低いことが見い出された.

収録刊行物

  • 発育発達研究

    発育発達研究 2000 (28), 23-27, 2000-06-30

    日本発育発達学会

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ