ステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌の1例

  • 松下 直樹
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 井口 広義
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 和田 匡史
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 大石 賢弥
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 岡本 幸美
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 寺西 裕一
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 神田 裕樹
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
  • 山根 英雄
    大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学

書誌事項

タイトル別名
  • A case of squamous cell carcinoma originating from Stensen's duct

この論文をさがす

抄録

頰部に発生する腫瘍として耳下腺に付属するステノン管および副耳下腺を由来とするものが認められるがともに頻度は少ない。また原発がステノン管なのか副耳下腺なのかはっきりしないことも多い。しかし過去の報告からはステノン管を原発とするものは扁平上皮癌が多く,副耳下腺を原発とするものは粘表皮癌が多く扁平上皮癌は少ない。<br>今回われわれはステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌を1例経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。症例は71歳の男性。右頰部腫脹を主訴に受診され,画像所見から副耳下腺扁平上皮癌として手術を施行した。術後の病理所見などを含めて総合的に判断すると,ステノン管が原発の扁平上皮癌と考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 24 (2), 201-205, 2014

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ