設置環境の違いからみた井桁護岸の生息魚類に対する効果

書誌事項

タイトル別名
  • The Effects of Log Mattress Bank Protection on Inhabitation Fish from Differences in Environment Settings
  • セッチ カンキョウ ノ チガイ カラ ミタ イゲタ ゴガン ノ セイソクギョルイ ニ タイスル コウカ

この論文をさがす

抄録

ほ場整備地域の排水路では,護岸が直線的なコンクリート構造となり,魚類の生息環境が悪化している.近年,魚類の生息環境の改善を目的とした井桁護岸のような大空隙構造が施工されるようになってきた.本研究では,井桁内部の魚類の生息場所としての特性把握を目的とし,調査用の「疑似井桁」をコンクリート2面柵渠の農業排水路(St.I)と自然護岸の小河川(St.II)に設置して調査を行った.その結果,次のことが明らかとなった.1)疑似井桁は多くの魚類の生息場として機能し,St.Iでは6科10種,St.IIでは7科11種が確認された.2)優占魚種は,St.Iではフナ属,ドジョウ,ギバチ,St.IIではアブラハヤ,ドジョウ,ギバチであった.3)コンクリート構造の水路環境(St.I)で,内部の魚類生息密度が高かった.4)周辺と内部の生息密度の比較では,ギバチがSt.IとSt.IIの双方で内部偏在性を示した.

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ