風食防止用水量算定のための表層土壌における水分量推定モデルの検討

  • 有森 正浩
    農林水産省東北農政局馬淵川沿岸農業水利事業所
  • 遠藤 泰
    農林水産省東北農政局馬淵川沿岸農業水利事業所
  • 小林 孝至
    農林水産省東北農政局馬淵川沿岸農業水利事業所

書誌事項

タイトル別名
  • The Simulation Model of Surface Soil Moisture for Estimation of Water Amount for Preventing Wind Erosion
  • フウショク ボウシ ヨウスイリョウ サンテイ ノ タメ ノ ヒョウソウ ドジョウ ニ オケル スイブンリョウ スイテイ モデル ノ ケントウ

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抄録

畑地灌漑で風食防止を検討するとき,土壌表面の水分確保に必要な用水量の見積りが重要となる.しかしながら,この用水量を適切に見積る方法は計画基準などでも明確には示されていない.本研究では風食防止用水の計画策定に役立てるため,気象や灌水に伴う土壌表面の水分量変化をタンクモデルにより再現する手法について検討した.本モデルでは地表から40cmまでの土層を対象とし降雨・蒸発の他,重力水と上向き補給水を考慮した.土壌構造は表面付近は成層で,下層は水みちとなる土壌と,それを介して水分が出入りする土壌の2つが混在すると仮定した.2005年4~7月の気象・土壌水分の実測データをもとにモデルを同定し,このモデルを2007年4~5月に適用したが,土壌水分の推定値は表面・下層ともに実測値とよく合っており,土壌水分の変動状況は,ほぼ無理なく説明できたと考えられる.

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