まつ毛エクステンション用接着剤による接触皮膚炎の1例

  • 上田 幸子
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 服部 淳子
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 益田 浩司
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 加藤 則人
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
  • 佐々木 和実
    独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター
  • 峠岡 理沙
    京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Contact Dermatitis Caused by Eyelash Extension Glue
  • 症例 まつ毛エクステンション用接着剤による接触皮膚炎の1例
  • ショウレイ マツ ケ エクステンションヨウ セッチャクザイ ニ ヨル セッショク ヒフエン ノ 1レイ

この論文をさがす

説明

<p> 35歳, 女性。初診の1年前より, まつ毛エクステンション専門店にて, 1ヵ月ごとに施術を受けていた。初診の1ヵ月前, 施術後に両眼瞼の腫脹が出現したが, 数日で軽快した。初診2週間前, 左側のみ施術を受けたところ, 翌日左上眼瞼の紅斑腫脹と流涙が出現し, 精査を希望して当科を受診した。施術の際に使用した洗浄液や接着剤などの製品と, ジャパニーズスタンダードアレルゲンおよびアクリル樹脂シリーズアレルゲンを用いてパッチテストを行ったところ, 人工まつ毛の接着剤, 硫酸ニッケル, ラノリンアルコールで陽性を示した。さらに接着剤の成分でのパッチテストを施行し, 主成分であるエチルシアノアクリレート (ECA) で陽性であった。今回使用した物品に硫酸ニッケル, ラノリンアルコールは含まれておらず, ECAによる接触皮膚炎と診断し, ECAの使用を避けるように指導した。その後, 皮疹の再燃はない。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ