転作が実施される水田地区の窒素・リン排出負荷の特徴

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タイトル別名
  • Characteristics of Nitrogen and Phosphorus Effluent Load from a Paddy-field District Implementing Crop Rotation

抄録

水田地区への集団的な転作の導入は,栄養塩類の排出負荷を増大させると考えられる.著者らは,小麦と大豆の転作が実施された水田地区において,排水の栄養塩類濃度および地区排水量を3年間連続的に計測し,灌漑期と非灌漑期に水田地区から排出される栄養塩類負荷を求めた.結果として,排水の栄養塩類濃度は,いずれの年度も非灌漑期に最も高い値が観測された.排水の栄養塩類濃度のピークは転作田の施肥後の降雨日に見られており,小麦へ施用された肥料成分の流出が非灌漑期における排水の高い栄養塩類濃度の要因であることが示された.非灌漑期の排出負荷は 16.9~22.1 kgN ha-1(窒素)と0.84~1.42 kgP ha-1(リン)であり,年間の総排出負荷の46~66%(窒素)と27~54%(リン)を占めた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680262915456
  • NII論文ID
    130004555154
  • DOI
    10.11408/jsidre.79.275
  • ISSN
    18847242
    18822789
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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