クロレラ抽出残渣を利用した食用キノコ培養基の開発

  • 平野 真也
    株式会社日健総本社田中記念研究所:高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 鷲見 亮
    株式会社日健総本社田中記念研究所
  • 森 伸夫
    株式会社日健総本社田中記念研究所
  • 綾部 園子
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科
  • 江口 文陽
    高崎健康福祉大学健康福祉学部健康栄養学科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of edible mushroom culture medium using the micro-algae Chlorella pyrenoidosa extract residue

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抄録

健康食品クロレラの製造工程より発生するクロレラ抽出残渣は栄養豊富であることから,キノコ栽培の栄養剤としての利用を検討した.4種の食用きのこを用い,スギ木粉とクロレラ抽出残渣を混合した培地で子実体を栽培したところ,5:1で混合した培地で,子実体収穫までの日数が短縮される傾向と収量の増加がみられた菌種と培地の組み合わせがあった.子実体の外観は対照区と比較して大きな差異がなかった.子実体中の一般成分およびミネラルの含有量は対照区と同等であったが,ビタミン類およびアミノ酸含有量については,既存の培地のものと比較して有意に増加しているものがあった.以上の結果から,クロレラ抽出残渣のキノコ菌床栽培における利用は,食品産業廃棄物の有効利用および減量化に十分貢献できるとともに,子実体の栄養成分が顕著に増加することが明らかとなった.

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参考文献 (18)*注記

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