ウナギ目を含む多種類の魚類にアナフィラキシー症状を呈した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Anaphylaxis to Several Fish Including Anguilliformes
  • 症例 ウナギ目を含む多種類の魚類にアナフィラキシー症状を呈した1例
  • ショウレイ ウナギモク オ フクム タシュルイ ノ ギョルイ ニ アナフィラキシー ショウジョウ オ テイシタ 1レイ

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説明

<p> 症例は21歳男性。3年前, サケのホイル焼きを摂食後, 全身に搔痒を伴う発疹が出現し, 呼吸苦をきたした。その後もハモで顔面腫脹・発疹・呼吸苦, タラで顔面腫脹・発疹, ウナギおよびサンマで口腔内違和感, アミノコラーゲン入り栄養ドリンクで膨疹が出現した。Prick to prick test ではウナギ (加熱) , アナゴ (加熱) , サンマ (生) が陽性だったが, サンマ以外の生魚は陰性であった。ELISA法によるアレルゲンの検索を行い, 魚類コラーゲンが原因抗原であると診断した。魚類コラーゲンアレルギー患者では, 生魚を用いたprick to prick test では偽陰性になることがあり注意を要する。また, コラーゲンは加熱によっても抗原性が低減化しない。さらに近年では, 魚類コラーゲンが栄養ドリンクや化粧品にも用いられている。ウナギ目の魚類による即時型アレルギーの報告は少なく, 検査方法および生活指導に注意を要する。</p>

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