我が国の身体障害者補助犬の繁殖コロニーにおけるダイナミン 1遺伝子の突然変異頻度について

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タイトル別名
  • Genotypic frequency of dynamin 1 mutation in service dog breeding colonies in Japan
  • ワガクニ ノ シンタイ ショウガイシャ ホジョケン ノ ハンショク コロニー ニ オケル ダイナミン 1 イデンシ ノ トツゼン ヘンイ ヒンド ニ ツイテ

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抄録

<p> 【目的】身体障害者補助犬の社会への浸透を促進するためには、人獣共通感染症を含む補助犬の公衆衛生管理の充実および補助犬の能力に関与する遺伝的疾患の把握は、重要な要素であると考えられる。2008年、補助犬に汎用されているラブラドールレトリバーに好発する運動誘発性虚脱症候群(Exercise-induced collapse: EIC)は、ダイナミン 1の突然変異による遺伝性の疾患であることが明らかとなった。補助犬では強い運動付加を求められることがほとんどないことから、特に盲導犬や介助犬としての使役に対しては、本遺伝子の変異が、その能力に影響を及ぼすことは少ないものと考えられるが、繁殖計画を立てる上で、コロニーの遺伝子頻度の把握は重要であると思われる。 【方法】そこで、本研究では、補助犬の繁殖に供用および供用予定のラブラドールレトリバーとその雑種を対象にダイナミン1の変異について、その遺伝子頻度を解析した。遺伝子変異の同定は、制限酵素 Sml Iを用いた制限酵素断片長多型(RFLP)解析によって行った。 【結果】合計 162頭の野生型、ヘテロ、ホモの割合は、それぞれ、66%、30%および 4%であった。 【結論】本結果は、今後の繁殖計画の立案および繁殖・育成に有効に機能するものと思われる。</p>

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