書誌事項
- タイトル別名
-
- Investigation of the Clinical Symptoms and Patch Test Results of 73 Patients with Hair Dye Dermatitis
- 症例 染毛剤皮膚炎73例の臨床的およびパッチテストによる検討
- ショウレイ センモウザイ ヒフエン 73レイ ノ リンショウテキ オヨビ パッチテスト ニ ヨル ケントウ
この論文をさがす
説明
<p> 過去7年間に染毛剤皮膚炎と診断した患者73例について, 臨床症状およびパッチテスト結果をもとに検討を行った。臨床的検討では, 頭部の接触皮膚炎でありながら被染毛者の13/60例 (21.7%) に被髪頭部の症状の訴えがなかったこと, また, 全患者の26/73例 (35.6%) に汎発性の病変を認めたことが注目された。顔面・頚部の湿疹病変, 体幹・四肢の汎発性湿疹診察の際, 接触原として染毛剤を念頭におくことが重要である。パッチテストで最も陽性率が高かった染毛剤関連アレルゲンは p-phenylenediamine (PPD) であり, その陽性率は94.5%であった。一方で4例のPPD陰性例を認めた。PPDパッチテスト陽性, かつ本人使用の染毛剤中にPPDの含有が明らかであった患者37例のうち, 本人使用染毛剤 I 剤のオープンテストで陽性を示したのは23/37例 (62.2%) であった。製品のオープンテストのみでは患者を見逃す可能性がある。また, オープンテストの陽性率は混合剤を用いるよりも I 剤単独を用いたほうが高かった。</p>
収録刊行物
-
- 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌
-
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌 11 (2), 130-137, 2017
一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680264754816
-
- NII論文ID
- 130006900002
- 40021204010
-
- NII書誌ID
- AA12292226
-
- ISSN
- 21897085
- 18820123
-
- NDL書誌ID
- 028198221
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可