紫外線照射によるタモギタケの胞子欠損性変異の誘発

書誌事項

タイトル別名
  • Induction of sporulation-deficient mutations in Pleurotus cornucopiae var. citrinopileatus by UV irradiation
  • シガイセン ショウシャ ニ ヨル タモギタケ ノ ホウシ ケッソンセイ ヘンイ ノ ユウハツ

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説明

タモギタケの野生型二核系統由来のプロトプラストに紫外線照射して変異を誘発した結果,5,566の再生菌糸体のうち6個体が胞子欠損性変異株であった.二核菌糸体の生存率を算出した結果から,好適な誘発条件は放射線量19.0-24.7mJ/cm^2と考えられた.胞子欠損性変異株6個体のうち,5個体は3回の継代培養後においても,胞子欠損性変異の表現型が維持された.これらの5個体の変異株についてダイ・モン交配を行い,変異形質の優劣性を検討した結果,1個体がA_1B_1核の優性遺伝,3個体はA_2B_2核の優性遺伝であることが推定されたが,残り1個体は不明であった.紫外線の放射線量が多い条件(24.7mJ/cm^2)で得られた変異株の胞子発芽率は,他の変異株やそのダイ・モン交配株に比べ顕著に低かった.なお,変異株の胞子形成能は野生型の1/1000以下であった.

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