トマト青枯病の太陽熱土壌消毒における栽培管理用水量の実態

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タイトル別名
  • Study on Irrigation Water Requirements for the Control of <i>Ralstonia solanacearum </i>via Soil Solarization in Managing Tomato Cultivation
  • トマト アオガレビョウ ノ タイヨウ ネツ ドジョウ ショウドク ニ オケル サイバイ カンリ ヨウスイリョウ ノ ジッタイ

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抄録

本研究では, トマト青枯病に対する太陽熱土壌消毒に必要な栽培管理用水量の基礎的な知見を得ることを目的とし, 岐阜県海津市内の6ハウスを対象にして灌水量や土壌温度, 土壌消毒前後の青枯病菌数等を調査した.その結果, ハウスの密閉状態, ハウス内外の気温差, 消毒期間の長さ, 期間中の気象条件が地温の上昇に影響することを明らかにした.一般に, 青枯病菌を死滅させるためには, 日平均地温が40℃以上で連続して10日間, あるいは還元処理を併用して3日以上維持することが必要とされている.調査の結果, この条件を満たしたときに消毒後の菌数は著しく減少し, 十分な消毒効果を確認した.また, 消毒効果が確認された2ハウスの調査結果から, 太陽熱土壌消毒に使用された栽培管理用水量は155.6~495.2mm(平均:291.3mm)であり, それは間隙飽和に必要な水量の104~346%(平均:218%)に相当することが明らかになった.

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