ベトナムにおける農家用バイオガス発生装置導入によるCDM事業の排出削減及び経済性の評価

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タイトル別名
  • Emission Reduction and Financial Feasibility Evaluation of a Household Biogas CDM Project in Viet Nam
  • ベトナム ニ オケル ノウカヨウ バイオガス ハッセイ ソウチ ドウニュウ ニ ヨル CDM ジギョウ ノ ハイシュツ サクゲン オヨビ ケイザイセイ ノ ヒョウカ

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抄録

途上国では農村部が主要な温室効果ガス排出源であり, 生産性向上や生活改善を図りながら, 排出削減を達成することが課題である.途上国での排出削減量を炭素クレジット(CER)へ収益化する京都議定書の仕組みとして, クリーン開発メカニズム(CDM)がある.ベトナムのメコンデルタ農村部で, 961戸の農家へのバイオガス発生装置(BD)の導入により, 調理用燃料をバイオガスで代替し, 排出削減と経費節減を図るCDM事業を計画した.このCDM事業では, 1,403tCO2•year-1の排出削減が見込まれたが, 2008年のCER価格30US$•tCO2-1では資金不足となった.BD導入によるCDM事業の実現可能性は低いが, 事業形成の過程で明らかにされたBD導入方法や排出削減量の評価手法は, 今後ベトナムが策定する排出削減計画に活用できる.

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