農業用ポンプ設備の機能保全に関する現状と課題

  • 國枝 正
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
  • 安藤 泰久
    東京農工大学大学院工学研究院
  • 水間 啓慈
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
  • 森 充広
    (独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
  • 川畑 雅彦
    トライボテックス(株)

書誌事項

タイトル別名
  • Actual Situation and Problems about the Maintenance of Pump Facilities for Irrigation and Drainage
  • ノウギョウヨウ ポンプ セツビ ノ キノウ ホゼン ニ カンスル ゲンジョウ ト カダイ

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抄録

農業用ポンプ場は, 農地ばかりでなく地域の用排水を担う重要な施設である.その多くが更新の時期を迎えているものの, ポンプ設備の劣化の進行を評価するための情報が不足している現状にある.そこで本研究では, ポンプ設備の維持管理に関する実態や問題点を把握するためにアンケート調査を実施した.その結果, ポンプ設備の劣化の特徴の一つである軸受の不具合の原因の多くが, 稼働時間の増加とともに進行する摩耗によるものであることを確認した.さらに, 部品の劣化を定量的に診断すれば分解点検や補修の適切なタイミングの判断が可能となること, また, 劣化の進行を未然に防ぎ突発的な故障の防止を図るために状態監視保全の適用が重要であることを提案した.

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