書誌事項
- タイトル別名
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- Study on the indoor air pollution caused by unvented kerosene fired space heater
- 開放型石油暖房器具使用時の室内空気汚染に関する研究 : 石油ファンヒーターからのVOC, NO[X], NH₃の発生
- カイホウガタ セキユ ダンボウ キグ シヨウジ ノ シツナイ クウキ オセン ニ カンスル ケンキュウ : セキユ ファンヒーター カラ ノ VOC, NO[X], NH ₃ ノ ハッセイ
- —石油ファンヒーターからのVOC,NO<sub>x</sub>,NH<sub>3</sub>の発生—
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説明
本研究では,24時間換気装置が設置された一般住宅において,1)開放型石油暖房器具(石油ファンヒーター)使用時の室内汚染物質濃度を実測調査により明らかにし,次に2)大型チャンバーを用いて,実測調査で使用した石油ファンヒーターの汚染物質発生量を求めた。<br>結果として,1)実測調査から器具使用時にはヘプタン,トルエン,オクタン,ノナン,デカン,ノナナール,ウンデカン,デカナール,ドデカン,トリデカン,テトラデカンなどの室内濃度が上昇し,特にデカン類の室内濃度が上昇した。また,NO2濃度は器具使用50分後に395 ppbに達し,大気汚染防止法による大気環境基準の6.6倍の値が測定された。2)実測調査で器具使用時に確認されたエタノール,アセトン,トルエン,ヘプタンは,建材や日用品などに由来する。3)チャンバー実験により,テストした石油ファンヒーターからはオクタン,m, p-キシレン,o-キシレン,ノナン,1,2,4-トリメチルベンゼン,デカン,ウンデカン,ドデカン,トリデカン,テトラデカン,ペンタデカンの発生があり,また器具非使用時においても,オクタン,m, p-キシレン,ノナン,デカン,ウンデカン,ドデカントリデカンなどが発生していた。4)石油ファンヒーターの燃料消費量率は,器具使用開始から10分間が最も大きく,他の時間帯の2.15~2.87倍を示した。5)燃料単位重量当たりの石油ファンヒーターのTVOC発生量は0-10分値と10-20分値で,それぞれ90,317と858,204 μg/kgであった。
収録刊行物
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- 室内環境
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室内環境 18 (1), 33-44, 2015
一般社団法人 室内環境学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680266314240
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- NII論文ID
- 130005073348
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- NII書誌ID
- AA11443020
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- ISSN
- 21864322
- 18820395
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- NDL書誌ID
- 026516611
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可