多収性イチゴ‘紅ほっぺ’の解析―根量および根の活性に着目して―

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  • Analysis of a High-yielding Strawberry (<i>Fragaria</i> ×<i>ananassa</i> Duch.) Cultivar ‘Benihoppe’ with Focus on Root Dry Matter and Activity
  • Analysis of a High-yielding Strawberry (Fragaria ×ananassa Duch.) Cultivar 'Benihoppe' with Focus on Root Dry Matter and Activity

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抄録

イチゴ品種‘紅ほっぺ’の多収要因を,‘さちのか’を対照品種に用い,乾物生産特性,植物体の全窒素含量,出液速度,出液中のイオン濃度および細根の呼吸速度から検討した.その結果,‘紅ほっぺ’は‘さちのか’に比べて 3 つの優れた特性を具備していた.すなわち,‘紅ほっぺ’は‘さちのか’に比べて,低温期間に根の黒変化が少なく,一次根および細根重が増加する特性を有していた.また,能動的な吸水能力が大きく,根の活性も高く維持され,根の機能も優れていた.さらに,NO3 の吸収量が多く,窒素が葉身,クラウン,細根などに重点的に分配される栄養学的な特性を有していた.したがって,‘紅ほっぺ’の総乾物重が大きくなるのは,これら 3 つの特性が複合的に関与していると推察された.

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