気候変動国際交渉プロセスのゲーム理論的考察

  • 川又 孝太郎
    東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻
  • 堀田 昌英
    東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • GAME THEORETIC CONSIDERATION ON AN INTERNATIONAL CLIMATE CHANGE NEGOTIATION PROCESS
  • キコウ ヘンドウ コクサイ コウショウ プロセス ノ ゲーム リロンテキ コウサツ

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抄録

本研究では,Barrettらのゲーム理論のモデルと気候変動の国際交渉の実態を比較し,モデルが交渉の理解に役立つものの,EUのリーダーシップの存在,各国の交渉ポジションに対する国内制約,先進国と途上国間の衡平性の考慮といった点で現実の交渉を反映していないこと,大幅削減合意に導くためには各国の温室効果ガス削減対策の便益の認識が重要であることを明らかにした.また,上記の問題点を克服し,大幅削減合意に導く可能性のある数理モデルとして,豪州の条件付目標に類似するマッチングメカニズムを提案する.

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