道路整備事業工事関係者の域内日常生活支出と経済波及効果の推計

  • 伊藤 徳彦
    一般社団法人北海道開発技術センター
  • 高野 伸栄
    北海道大学大学院 工学研究院北方圏環境政策工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF THE RIPPLE EFFECTS OF PERSONAL EXPENDITURES OF PUBLIC ROAD CONSTRUCTION WORKERS ON THE ECONOMY OF THE CONSTRUCTION AREA
  • ドウロ セイビ ジギョウ コウジ カンケイシャ ノ イキ ナイ ニチジョウ セイカツ シシュツ ト ケイザイ ハキュウ コウカ ノ スイケイ

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抄録

本研究では,道路整備事業の建設工事に伴う経済効果のうち,工事関係者の事業地域での日常生活支出に着眼し,高規格幹線道路事業トンネル工事をケーススタディに経済波及効果を推計し,推計プロセスの開発を行った.その結果,工事関係者88名の域内日常生活支出は年額1,756万円,一人あたり20万円であり,ガソリン・一般食料品・生鮮食料品の購入と自動車整備が支出全体の約70%を占める傾向とわかった.経済波及効果は2,933万円で,同年度我が国の名目経済成長率が1.1%のなか,過疎化高齢化とマイナス経済成長の懸念の地域で,域内生産額16,846百万円の0.17%増分に相当するものと推計した.産業別では,製造業・農業・商業運輸・自動車整備業等に効果が及ぶとわかり,結果,推計プロセスを開発できた.

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被引用文献 (1)*注記

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