力学モデルを用いた階層型グラフデータ画面配置手法の改良手法とウェブサイト視覚化への応用

  • 土井 淳
    日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所
  • 伊藤 貴之
    日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 京都大学情報学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • An Improvement of Force-directed Hierarchical Graph Layout And Its Application to Web Site Visualization

抄録

グラフデータの視覚化技術は,近年活発に研究が進められており,金融・交通・通信・社会組織・科学・計算機システム・インターネットなど,非常に幅広い分野のデータ分析およびデータ監視の目的での実用が報告されている.グラフデータの視覚化における最も大きな問題は,「グラフを誤読させない適切なノードの画面配置を,自動的に実現する」という問題である.この問題を解決するために,ノードに分子間力モデル,アークにバネモデルを適用して,運動方程式によって良質なノード配置結果を得る手法が提案されている.本論文では,上記のような「力学モデルを用いたグラフデータの画面配置手法」の改良手法および階層型グラフデータへの拡張手法を提案する.本手法は,ノードを1個ずつ配置するインクリメンタルなアルゴリズムにより,配置結果を改善するとともに,計算時間の増加を抑えることに成功している.また本論文では,上記手法を用いたウェブサイトの視覚化結果を提示する.本手法では,ウェブサイトを構成するウェブページをノード,ウェブページ間のハイパーリンクをアークとして,またウェブページのディレクトリ階層を参照してウェブページを階層型データに格納することにより,ウェブサイトを階層型グラフデータとして表現する.この階層型グラフデータを上記手法により画面配置し,個々のウェブページをサムネイル画像で表示することにより,ウェブサイトの全体像を表現する.

収録刊行物

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参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680267881600
  • NII論文ID
    130004951794
  • DOI
    10.3756/artsci.3.250
  • ISSN
    13472267
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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