ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターにおける多動性と学習行動の関連性ならびに脳内代謝の差異

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抄録

ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターは同属でありながら、ロボロフスキーハムスターはヒトに慣れにくく多動性を示す。慣れにくさは記憶・学習機能に影響されると考え、多動性と記憶・学習機能の関連性を検討するために3種類の行動試験を実施した。その結果、ロボロフスキーハムスターの自発運動量は高く、学習機能は劣ることが示唆された。その原因として、小脳におけるL-セリン含量の低さと、海馬におけるD-セリン含量の低さが影響しているものと考えられた。脳のモノアミン含量の結果においては、先行研究との間に矛盾が認められ、モノアミンのみではなくアミノ酸の変化も多動性と学習機能に影響を及ぼす可能性が示唆された。

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