大恐慌期におけるジョン・デューイの「集合的」(collective)なものに関する考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Consideration of the "Collective" in the Philosophy of John Dewey during the Depression
  • ダイキョウコウキ ニ オケル ジョン ・ デューイ ノ 「 シュウゴウテキ 」(collective)ナ モノ ニ カンスル コウサツ

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抄録

近年、大恐慌期以前のデューイの思想に、現代における「集合的知性」論のルーツを求める動きが見られる。本稿が目的とするのは、集産主義の時代、すなわち、1930年代のデューイの政治的著作を中心的に取り上げることで、この時代にこそ明言されたデューイの「集合的知性」の特性を導出することである。本稿では、デューイが政策や制度としての集産主義を、「集合的」なものを哲学的に思考する砥石とし、科学的探求者の協働や、人間の協働の具現化たる人工物に「集合的知性」を見出したことが論じられる。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 80 (1), 13-25, 2013

    一般社団法人 日本教育学会

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