緩和ケアチームの活動実態からみた施設整備計画に関する研究

  • 田 龍一
    首都大学東京大学院都市環境科学研究科都市システム科学域
  • 竹宮 健司
    首都大学東京大学院都市環境科学研究科都市システム科学域

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON THE FACILITY ARRANGEMENT PLAN THROUGH ANALYSIS OF THE CURRENT ACTIVITY OF PALLIATIVE CARE TEAMS
  • 緩和ケアチームの活動実態からみた施設整備計画に関する研究--がん診療連携拠点病院を対象として
  • カンワ ケアチーム ノ カツドウ ジッタイ カラ ミタ シセツ セイビ ケイカク ニ カンスル ケンキュウ ガン シンリョウ レンケイ キョテン ビョウイン オ タイショウ ト シテ
  • ——がん診療連携拠点病院を対象として——
  • ——A study at designated cancer care hospitals——

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抄録

<目的>本研究は,緩和ケアチームの活動実態を明らかにし,院内の活動拠点整備に向けた計画要件を明らかにすることを目的とする。<br><方法>がん診療連携拠点病院を対象に緩和ケアチームの活動実態調査を3施設,緩和ケアチームスタッフへのヒアリング調査を2施設で行った。<br><結果>ヒアリング調査から,2施設での緩和ケアチームの構成,活動内容・拠点の整備状況について把握した。実態調査から,緩和ケアチームの活動内容は,患者との問診,カルテ確認・記録,スタッフ間の会話が中心であり,3施設とも活動時間の5割を占めた。活動場所は,病室,NS,廊下が中心であり,これらの場所での活動時間が5割以上を占めた。<br><結論>緩和ケアチームの活動時間,活動場所,活動内容について実態分析から,一般病棟における緩和ケアチームのための支援環境整備として,病室での問診やナースステーション・廊下における活動に対応した広さやしつらえが求められていること,外来・入院患者への緩和ケア提供を想定した活動拠点の配置とチームメンバーの相互交流・専門性に留意した拠点の内部構成が必要であることを示した。

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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