仮想評価法を用いた3地域におけるドクターヘリの存続に対する支払意思額の比較

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タイトル別名
  • Comparison of willingness to pay of continuation for three helicopter emergency medical services using the contingent valuation method
  • カソウ ヒョウカホウ オ モチイタ 3 チイキ ニ オケル ドクターヘリ ノ ソンゾク ニ タイスル シハライ イシガク ノ ヒカク

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近年,普及が進んでいる救急医療用ヘリコプター(以下,ドクターヘリ)は,運用費の多くを公的資金によって賄われており,経済的分析によって価値を確認する必要がある。本研究では仮想評価法を用いてドクターヘリに対する支払意思額を評価した。対象は運航地域の住民(中央: 基地病院から30 km圏内,周辺: 30-70 km圏内)とした。アンケートではドクターヘリが廃止された状態を想像してもらい,継続するには年間いくらまで支払うかをダブルバウンド二項選択方式で尋ねた。調査は北海道道央ドクターヘリ・道北ドクターヘリ・千葉北部ドクターヘリの運航圏を対象とした。3地域の支払意思額は3,393円/年,6,696円/年,2,399円/年となり,有意な違いを認めた。また道北ドクターヘリでは,中央と周辺の比較でも違いを認めた。道北ドクターヘリ運航圏では過疎の地域が多く,ドクターヘリへの期待が高くなったと考えられる。

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