極小微動アレイによる浅部構造探査システム

  • 長 郁夫
    産業技術総合研究所 地質情報研究部門
  • 先名 重樹
    防災科学技術研究所 社会防災システム研究領域 災害リスク研究ユニット

書誌事項

タイトル別名
  • Constructing a system to explore shallow velocity structures using a miniature microtremor array
  • 極小微動アレイによる浅部構造探査システム : 大量データの蓄積と利活用に向けて
  • キョクショウ ビドウ アレイ ニ ヨル センブ コウゾウ タンサ システム : タイリョウ データ ノ チクセキ ト リ カツヨウ ニ ムケテ
  • ―大量データの蓄積と利活用に向けて―
  • — Accumulating and utilizing large microtremor datasets —

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説明

著者らの目標は、地質・地盤に関連するさまざまな社会的ニーズに対応して、できる限り高密度・高分解能で定量的な地下S波速度構造の情報を提供することである。S波速度は地盤の揺れやすさや固さに直結する物性値なので、例えば、地震災害軽減のための地震ゾーニングの高精度化等に寄与できる。その一環として、半径0.6 mの極小アレイを用いて常時微動を15分間観測するだけで数mから数十mの深さのS波速度を探査する観測・解析システムを構築中である。開発のポイントは、アレイ観測・解析の徹底的な簡易化、客観化とそれによる自動化、品質管理である。構築中のシステムにより、今後取得されると期待される膨大な量の微動データに対応する。

収録刊行物

  • Synthesiology

    Synthesiology 9 (2), 86-96, 2016

    国立研究開発法人 産業技術総合研究所

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (9)*注記

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