アメリカの医療関連感染サーベイランスシステム:現在・過去・未来

  • 森兼 啓太
    山形大学医学部附属病院検査部・感染制御部

書誌事項

タイトル別名
  • Healthcare-Associated Infections Surveillance System in the United States: Past, Present and Future
  • アメリカ ノ イリョウ カンレン カンセン サーベイランス システム : ゲンザイ ・ カコ ・ ミライ

この論文をさがす

説明

1970年代,アメリカ疾病対策予防センターによって構築された医療関連感染サーベイランスシステムであるNNIS(national nosocomial infections surveillance)システムは,様々な試行錯誤を繰り返しながら,やがて安定したサーベイランスシステムとして運用されるようになった.NNISは2006年に発展的に解消し,NHSN(national healthcare safety network)が発足した.NHSNは新たなサーベイランス要素を加え,参加施設数も大幅に増加して膨大なサイズのデータベースとなった.その一方で,判定基準の頻繁な変更,医療関連感染の公的報告制度の影響とみられる低すぎる感染率などの問題をかかえている.日本のサーベイランスの進むべき方向性を考える上で,世界最大のサーベイランスシステムであるNNIS・NHSNの歩んできた道を概観した.<br>

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ