保育園における手洗い教室の実施と幼児の手洗い能力の評価

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タイトル別名
  • Educational Training in Appropriate Hand Hygiene for Preschoolers
  • ホイクエン ニ オケル テアライ キョウシツ ノ ジッシ ト ヨウジ ノ テアライ ノウリョク ノ ヒョウカ

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抄録

  保育園児を対象に,手洗いの大切さを知り,どの部位に洗い残しが多いかを遊びながら感じてもらい,成長により手洗い手技が向上するかを調査するために,蛍光色素を用いた手洗い実習を行った.2011年11月4日,三条市T保育園において「手洗いと消毒の話」の講義と「手洗い歌」の遊戯を実施した.その後,石けんと流水を用いたスクラブ法の実習を行った.年少児(3歳児;3~4歳)39名,年長児(5歳児;5~6歳)44名であった.蛍光ローション1プッシュ(1 mL)手の平に取り,手掌・手背・手首に万遍なく擦り込み,ブラックライト下で残り斑がないことを確認する.流水と石けんを用いて30秒間以上手洗いを行った後に,ペーパータオルで水分を拭き乾燥させる.ブラックライト下で蛍光色素が付いている部位,すなわち洗い残し部位を観察し,手洗い確認シートに記録した.年少児と年長児の比較であったが,年長児の洗い残し部位数が有意に少なかった.年長児の洗い残し部位は,成人での既報の成績と同様の傾向であった.手洗い法を理解して実践出来ることが示唆されたが,さらに調査が必要である.<br>

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