ATP測定法を用いた歯科医師着用の歯科用ゴーグルと眼鏡の清浄度調査

  • 佐藤 法仁
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔微生物学分野
  • 渡辺 朱理
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔微生物学分野
  • 苔口 進
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔微生物学分野
  • 大原 直也
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科口腔微生物学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of Contamination on Dental Surgical Goggles and Protective Spectacles by ATP Measuring Method
  • ATP ソクテイホウ オ モチイタ シカ イシ チャクヨウ ノ シカヨウ ゴーグル ト メガネ ノ セイジョウド チョウサ

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説明

  ATP測定法を用いて,歯科医師が着用している歯科用ゴーグルと眼鏡の清浄度調査を実施した.<br>   歯科診療の環境で歯科用ゴーグルのレンズ部表面は,診療開始前は平均11 RLU(Relative Light Unit)であったが,診療1時間後には平均11,638 RLUに増加していた(t検定:p<0.05).これは比較対象とした勉強会1時間後の平均値46 RLUよりも,有意に清浄度が悪化していた(p<0.05).また,眼鏡のレンズ部裏面は,診療開始前は平均7 RLUであったが,診療1時間後には平均306 RLUに増加していた.これは,歯科用ゴーグルの同部分より57 RLUも有意に清浄度が悪化していた(p<0.05).<br>   歯科医師が眼部の感染予防対策としては,眼鏡は防護具としては完璧なものではなく,歯科用ゴーグルを着用することが望ましい.また,ATP測定法による清浄度調査は簡便で迅速であるため,歯科診療における感染予防対策に有効活用できると考える.<br>

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参考文献 (19)*注記

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