唾液中コルチゾールによるストレス評価と唾液採取手順

  • 井澤 修平
    (独)労働安全衛生総合研究所 作業条件適応研究グループ
  • 小川 奈美子
    早稲田大学大学院人間科学研究科
  • 原谷 隆史
    (独)労働安全衛生総合研究所 作業条件適応研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of Stress by Using Salivary Coritsol and Protocols for Saliva Sampling
  • ダエキ チュウ コルチゾール ニ ヨル ストレス ヒョウカ ト ダエキ サイシュ テジュン

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説明

心理社会的ストレスは職場において問題となっており,その生理学的な評価方法の一つとして唾液中コルチゾールが注目されている.本稿では,日常場面において唾液を複数回採取する手順を取り上げ,それによって評価できるコルチゾールの3つの指標(一日分泌量,傾き,起床時反応)の特徴や心理社会的ストレスとの関連を概説した.3つの指標は,一日の中のコルチゾールの分泌リズムをそれぞれ反映するものであり,また異なった性質のストレスをそれぞれ反映していると予想される.こういった特徴や現場での採用可能な手段を考慮して,唾液中コルチゾールを有効に用いることが職場の心理社会的ストレスの評価にあたって重要と考えられる.

収録刊行物

  • 労働安全衛生研究

    労働安全衛生研究 3 (2), 119-124, 2010

    独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (23)*注記

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