加熱脱着—ガスクロマトグラフ法による1,2-ジクロロプロパンの分析法

  • 古瀬 三也
    (独)労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ
  • 萩原 正義
    (独)労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ
  • 小野 真理子
    (独)労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ
  • 菅野 誠一郎
    (独)労働安全衛生総合研究所 環境計測管理研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • A Method for Measuring 1,2-Dichloropropane in Workplace Air by Thermal Desorption - Gas Chromatography/Flame Ionization Detector
  • 加熱脱着-ガスクロマトグラフ法による1,2-ジクロロプロパンの分析法
  • カネツ ダッチャク-ガスクロマトグラフホウ ニ ヨル 1,2-ジクロロプロパン ノ ブンセキホウ

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抄録

作業環境空気中の1,2-ジクロロプロパンを,Porapak QS充填捕集管と加熱脱着—ガスクロマトグラフ/水素炎イオン化検出法を用いて定量する分析方法を開発した.サンプリング方法は,Porapak QSを200mg充填した捕集管を用い,流速200mL/minで10分間とした.<br>60分以内の通気では捕集管の破過はみられないこと,加熱脱着率が実質的に100%であることを確認した.また,室温における10日間までの保存安定性の試験でも回収率の低下はみられなかった.さらに,22.3ng—1.39μgの範囲で直線性の良い検量線を作成することができ,これは吸引空気量を2Lとした場合,ガ濃度2.41—151ppbに相当する.定量下限値の12.0ngは,吸引空気量を2Lとした場合,ガス濃度1.30ppbとなり,これは目標とした値35ppbの1/10を十分に下回る値であった.<br>1,3-ジクロロプロパンも本法により同時分析が可能であった.

収録刊行物

  • 労働安全衛生研究

    労働安全衛生研究 6 (2), 43-48, 2013

    独立行政法人 労働安全衛生総合研究所

参考文献 (3)*注記

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