入力データおよび地表面パラメータの変化に対する領域気象モデルWRFの感度実験―夏季晴天日の関東平野を対象として―

  • 秋本 祐子
    筑波大学大学院生命環境科学研究科
  • 日下 博幸
    筑波大学大学院生命環境科学研究科 筑波大学計算科学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Sensitivity of the WRF Regional Meteorological Model to Input Datasets and Surface Parameters for the Kanto Plain on Fine Summer Days
  • ニュウリョク データ オヨビ チヒョウメン パラメータ ノ ヘンカ ニ タイスル リョウイキ キショウ モデル WRF ノ カンド ジッケン カキ セイテンビ ノ カントウ ヘイヤ オ タイショウ ト シテ
  • ――夏季晴天日の関東平野を対象として――

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抄録

領域気象モデルWRFの入力データ(大気・土地利用・海面水温・地形),および地表面パラメータ(粗度・アルベド)の変化に対する感度実験を行い,それらが地上気温の再現精度に与える影響を定量的に比較した.結果は以下の通りである.<br>デフォルトの設定による計算では,日最高気温・日最低気温がともに関東平野全域で過小評価される.大気の入力データとして,デフォルトのデータの代わりに気象庁のメソ客観解析データを用いると,前述した地上気温の過小評価が改善される.土地利用データとして,デフォルトのデータの代わりに国土数値情報の土地利用データを使用すると,熊谷を含む郊外の中小都市の存在が識別できるようになる.その結果,関東平野の北西部で気温が上昇し,地上気温の過小評価が改善される.海面水温データ・地形データの変更,および地表面パラメータの変更は,地上気温の計算結果に大きな影響を与えないことが分かった.

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