-
- 福本 拓
- 三重大学 大阪市立大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Changes in Spatial Segregation of Foreigners in Tokyo and Osaka: Differences between "Oldtimers" and "Newcomers"
- トウキョウ オヨビ オオサカ ニ オケル ザイニチ ガイコクジン ノ クウカンテキ セグリゲーション ノ ヘンカ オールドカマー ト ニューカマー カン ノ サイ ニ チャクモク シテ
- ――「オールドカマー」と「ニューカマー」間の差異に着目して――
この論文をさがす
説明
本稿の目的は,東京および大阪における在日外国人のセグリゲーションを国勢調査小地域統計を用いて明らかにし,植民地期の移民とその子孫で構成される「オールドカマー」と,1980年代以降に急増した「ニューカマー」という,渡来時期の違いに着目して分析することにある.本稿ではグローバル指標とローカル指標とを併用することでセグリゲーションの変化を把握する.「ニューカマー」の割合が大きい東京では,セグリゲーションの変化に一貫した傾向は見出せない.一方「オールドカマー」の多い大阪では,「オールドカマー」の社会減を反映しセグリゲーションは低下傾向にあるといえる.東京と大阪を比較すると,特定の町丁字における外国人の増加が新規入国の「ニューカマー」の流入に起因するという点で共通している.外国人の増加は,「ニューカマー」でも入居が容易な民間賃貸マンションの存在とも関連していると推測できる.総じて,両都市におけるセグリゲーションの変動には,「オールドカマー」の存在という歴史的要因および新規入国の「ニューカマー」の流入が大きく寄与している.特に新規入国の「ニューカマー」の動向については,外国人の長期滞在を想定していない日本の出入国管理政策の影響が一定程度あるといえる.
収録刊行物
-
- 地理学評論 Series A
-
地理学評論 Series A 83 (3), 288-313, 2010
公益社団法人 日本地理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680277453056
-
- NII論文ID
- 10028267186
-
- NII書誌ID
- AA11591990
-
- ISSN
- 21851751
- 18834388
-
- NDL書誌ID
- 10705960
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可