ミリングテクニックを用い審美性に配慮した部分欠損補綴の1症例

  • 大倉 一夫
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部生体システム栄養科学部門摂食機能制御学講座咬合管理学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Partially Edentulous Dentition Using Milling Techniques for Esthetic Consideration

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抄録

症例の概要:52歳(当科初診時)女性.基礎疾患のため近医より紹介されて来院し,欠損による咀嚼ならびに審美障害を主訴として全顎的な治療を希望した.口腔機能の向上を図り,冠橋義歯製作時にミリングテクニックを応用し,部分床義歯にて欠損補綴治療を行った.<br>考察:最終補綴から7年が経過したが,適切なミリングテクニックの応用により,咀嚼障害,発音障害,疼痛等を認めず,機能性と審美性の両面で高い患者満足度を得ることができた.上下顎義歯は良好に機能しており,予防歯科との共診により良好な口腔衛生状態が保たれている.<br>結論:本症例に対してミリングテクニックを応用した部分床義歯治療の機能的,審美的効果は極めて高かった.

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参考文献 (1)*注記

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