3Dプリンターを利用した新しいロストワックス鋳造法と従来法との鋳造性に関する比較研究

  • 髙田 朝
    東北大学大学院歯学研究科総合歯科診療部
  • 金髙 弘恭
    東北大学大学院歯学研究科歯学イノベーションリエゾンセンター 東北大学大学院医工学研究科先進歯科医工学分野
  • 布目 祥子
    東北大学大学院歯学研究科口腔障害科学分野
  • 加藤 裕光
    東北大学病院中央技工室
  • 菊池 雅彦
    東北大学大学院歯学研究科総合歯科診療部

書誌事項

タイトル別名
  • Comparative study on castability of a new lost-wax casting process using 3D printer and a conventional method
  • 3Dプリンター オ リヨウ シタ アタラシイ ロストワックス チュウゾウホウ ト ジュウライ ホウ ト ノ チュウゾウセイ ニ カンスル ヒカク ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

<p>目的:液槽光重合方式の3Dプリンターを利用した新しいロストワックス鋳造法の臨床的有用性を評価することを目的とし,鋳造体の寸法変化率および表面粗さを測定し,従来法との比較検討を行った.</p><p>方法:原型サンプルは3Dプリンターを利用して2種の3Dプリンター用レジンで製作した.また,インレーワックスとパターン用レジンでも同形状の原型サンプルを製作した.鋳型の製作条件は,埋没材と加熱条件を組み合わせて6条件とした.鋳造体の寸法変化率は,円柱の直径を鋳造前後に測定して評価した.鋳造体の表面粗さは,鋳造体表面を表面粗さ計およびSEMを使用して定性的,定量的に評価した.</p><p>結果:鋳造体の寸法変化率および表面粗さともに,3Dプリンターを利用した新しいロストワックス鋳造法による製作物は従来法のものと比較し,条件により大きな値をとることもあったものの,一定の条件下においては,同等の優れた値を示すことが確認された.</p><p>結論:液槽光重合方式の3Dプリンターを利用した新しいロストワックス鋳造法は,適切な条件選択により,寸法変化率と表面粗さともに従来法とほぼ同等とすることが可能であり,臨床上有用であることが示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ