神経障害性疼痛の治療に用いられる向精神薬
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- 山田 和男
- 東京女子医科大学東医療センター精神科
書誌事項
- タイトル別名
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- Psychotropic drugs for the treatment of neuropathic pain
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説明
目的:神経障害性疼痛の治療に用いられる向精神薬について概説する.<br>研究の選択:神経障害性疼痛の治療に用いられる向精神薬のうち,ランダム化比較試験によって有効性が確立しているものや,神経障害性疼痛薬物療法ガイドラインにて推奨されているものを中心に紹介する.<br>結果:神経障害性疼痛に対しては,ノルトリプチリンやアミトリプチリンなどの三環系抗うつ薬,デュロキセチンなどのセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬,ガバペンチンやプレガバリンなどのカルシウム・チャンネルα2-δリガンドによる治療が,エビデンス・レベルの高い薬物療法である.<br>結論:ノルトリプチリン,アミトリプチリン,デュロキセチン,ガバペンチン,プレガバリンは,神経障害性疼痛に対して有効である.また,神経障害性疼痛と疼痛性障害の鑑別も重要である.
収録刊行物
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- 日本口腔顔面痛学会雑誌
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日本口腔顔面痛学会雑誌 4 (1), 1_13-21, 2011
日本口腔顔面痛学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680278330240
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- NII論文ID
- 130004953517
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- ISSN
- 18829333
- 1883308X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可