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- 宮川 貞昭
- 帝京大学第1病理 帝京大学第1外科
書誌事項
- タイトル別名
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- ANALYSIS OF HISTOGENESIS OF BILE DUCT CANCERS WITH REMARKS ON INTESTINAL METAPLASIA
- チョウ ジョウヒ カセイ ヨリ ノ タンカンガン ハツセイボチ ノ カイセキ
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説明
総胆管癌16例(手術13例,剖検3例)を主要対象とし,膵頭部癌(剖検10例),閉塞性黄疸(剖検15例)及び非腫瘍剖検15例を対照に,胆道粘膜の腸上皮化生出現率を検索した.総胆管癌の非癌粘膜域に,偽Brunner腺を56.2%(9例),杯細胞を312%(5例),腸クローム親和細胞を25.0%(4例)及び筋上皮性格細胞を12.5%(2例)認め,一方癌巣部分では, 56.2%(9例)に杯細胞, 37.5%(6例)に腸クローム親和細胞,及び18.9%(3例)に筋上皮性格細胞を見出した.これら両域での化生検出率は胆嚢癌での報告成績とは異なり,逆に癌巣部で化生率は高く,又,非化生癌は31.2%(4例)で,胆嚢癌における非化生型頻度より低い結果を示し,従って,胆道癌の腸型発生率は,胆嚢癌よりも高いと考えられた.閉塞部位の相異による化生率の変化を対照群と比較し,偽Brunner腺の出現は,化生機転のみならず,閉塞程度と閉塞機転の緩急をも反映すると解された.胆道癌巣に認められた筋上皮性格細胞は,腸型癌が進行するうちに,外分泌腺導管型への変換を示唆し,生理的に扁平化生機転のない胆道粘膜に腺扁平上皮癌が発生する過程に推論を試みた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科医学会雑誌
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日本臨床外科医学会雑誌 43 (4), 372-376, 1982
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680282617600
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- NII論文ID
- 130003595666
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- NII書誌ID
- AN00198696
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- ISSN
- 21892075
- 03869776
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- NDL書誌ID
- 2489088
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可