書誌事項

タイトル別名
  • FOUR CASES OF ANISAKIASIS
  • アニサキスショウ 4レイ トクニ アニサキス ショウチョウ センコウレイ ニ
  • ESPECIALLY A CASE OF INTESTINAL PERFORATION CAUSED BY ANISAKIS LARVAE
  • 特にアニサキス小腸穿孔例について
公開日
1982
DOI
  • 10.3919/ringe1963.43.1374
公開者
日本臨床外科学会

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説明

アニサキス症は,今や3,000例にもなるといわれ決して少ないものではない.特に胃アニサキス症例は内視鏡の進歩,普及に伴い急速にその症例を増加させている.一方,腸アニサキス症は,未だその診断が困難で急性腹症,虫垂炎,腹膜炎の診断下で手術された結果,腸アニサキス症と判明するのが実状である. <br> 我々は内視鏡的にアニサキス幼虫を摘除した急性胃アニサキス症3例と,腹膜炎の診断で開腹し,回腸を穿孔しつつあるアニサキス幼虫を肉眼的に観察する機会を得た.<br> これら症例の感染原因は, 2例がシメサバ,他はカツオの刺身と生のタラコの生食であり,いづれも摂食後数時間以内に発症している.<br> 血液検査で好酸球増多を示したのは1例のみであるが,腸アニサキス症例の切除標本の病理組織検査では,切除腸管壁の好酸球増多浸潤が著しく,又,アニサキス侵入部位の局所的浮腫発赤はArthus型アレルギー反応に起因すると思われた.<br> アニサキスの消化管穿通については,すでに動物実験で確認されているが,臨床例では比較的稀である.特に,穿孔しつつある虫体を漿膜面より観察した例は,石倉の1例のみである.我々の腸アニサキス幼虫穿孔例は,穿孔している状態をつぶさに観察しえた本邦2例目の症例であり,極めて稀な症例と考え文献的考察を加え報告する.

収録刊行物

被引用文献 (8)*注記

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