特定有効細菌の海水中有機物分解機構と海水浄化への活用法

  • 村上 仁士
    社団法人 土木学会 徳島大学 工学部建設工学科
  • 伊藤 禎彦
    社団法人 土木学会 京都大学 大学院工学研究科環境工学専攻
  • 水口 裕之
    社団法人 土木学会 徳島大学 工学部建設工学科
  • 上月 康則
    社団法人 土木学会 徳島大学 工学部建設工学科
  • 落合 道和
    社団法人 土木学会 日建技術コンサルタント

書誌事項

タイトル別名
  • MECHANISM OF DEGRADATION OF ORGANIC MATTER IN SEAWATER BY EFFECTIVE MICROBES AND ITS UTILIZATION
  • トクテイ ユウコウ サイキン ノ カイスイチュウ ユウキブツ ブンカイ キコウ

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説明

海水中有機物の分解に優れた細菌 Pseudomonas paucimobilis の分解機構を把握し, その工学的利用性を検討した. まず, P. paucimobilis には, 直接有機物を分解する他に, 他の細菌群の有機物分解活性を著しく増強させる作用があることがわかった. その機構として, はじめに P. paucimobilis が難分解性の有機物を易分解性に変換し, ついで自然生育の混合細菌群が分解するものと推定した. この結果, P. paucimobilis は単独で使用するより, むしろ混合培養系で活用する方が有効であることがわかった. また, P. paucimobilis の沿岸の砂利への付着・定着過程, およびその環境水中での生残性について調べた. さらに, 砂利およびコンクリートを担体として, これに P. paucimobilis を付着させて浄化実験を行い, いずれも有機物分解能が高まることを示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1997 (559), 39-49, 1997-02-22

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (21)*注記

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