中温および高温嫌気性処理におけるパルミチン酸の分解特性

  • 〓 春鳳
    (株) 荏原総合研究所 先端バイオ研究室
  • 宮原 高志
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科
  • 野池 達也
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • TREATMENT CHARACTERISTICS OF PALMITIC ACID BY MESOPHILIC AND THERMOPHILIC ANAEROBIC DEGRADATION
  • チュウオン オヨビ コウオン ケンキセイ ショリ ニ オケル パルミチンサン

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説明

中温および高温におけるパルミチン酸の嫌気性処理特性について比較検討を行った. 中温と比較して高温において, パルミチン酸の分解速度は約1.4倍大きく, 限界濃度は1.8倍大きかった. 一方, 高級脂肪酸はβ-酸化によって酢酸と水素を経由してメタンまで分解される. 中温と比較して高温の場合には, パルミチン酸の分解速度が高いにもかかわらず, 中間生成物である酢酸の分解速度が高くならないため, それに伴って生成するメタンの生成量は中温と高温で同様な値を示した. 水素資化性メタン生成細菌の細菌数は中温より高温の方が2オーダーほど高い値となった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1997 (580), 37-44, 1997-11-22

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (40)*注記

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