凍結融解作用を受けた繊維補強コンクリートの力学特性と微視的構造の変化

  • 岩本 勲
    社団法人土木学会 近畿コンクリート工業 (株) 開発部
  • 嵯峨山 剛
    社団法人土木学会 石川島播磨重工業 (株)
  • 眞嶋 光保
    社団法人土木学会 大阪市立大学工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名
  • CHANGE IN DYNAMIC CHARACTERISTICS AND MICROSCOPIC STRUCTURE OF FIBER-REINFORCED CONCRETE SUBJECTED TO FREEZING AND THAWING
  • トウケツ ユウカイ サヨウ オ ウケタ センイ ホキョウ コンクリート ノ リ

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説明

繊維補強コンクリートの凍結融解作用による劣化のメカニズムを解明するために, (1) 相対動弾性係数の測定, (2) 剛性載荷曲げ強度試験, (3) 細孔径分布の測定, (4) 電子顕微鏡による観察を行った. その結果, 以下のことが明らかとなった.<br>ガラス, アラミドおよびビニロン繊維補強コンクリートでは, 凍結融解作用によりマトリックスコンクリート中にひびわれが発生し, 剛性低下を生じる. しかし, 繊維がそのひびわれの橋渡しとなることにより, 曲げ強度はあまり低下しない. 一方, 鋼繊維補強コンクリートは, 凍結融解作用によるマトリックスのひびわれ発生は少なく, 曲げ強度や剛性の低下も殆どない.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1996 (538), 27-35, 1996-05-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (20)*注記

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