多列高力ボルト摩擦接合引張継手のすべり強度に関する解析的研究

  • 亀井 義典
    社団法人 土木学会 大阪大学大学院 工学研究科土木工学専攻
  • 松野 正見
    社団法人 土木学会 大阪大学大学院 工学研究科土木工学専攻
  • 西村 宣男
    大阪大学大学院 工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • AN ANALYTICAL STUDY ON SLIP STRENGTH OF MULTI HSFG BOLTED JOINTS IN TENTION
  • タレツ コウリョク ボルト マサツ セツゴウ ヒッパリ ツギテ ノ スベリ キョウド ニ カンスル カイセキテキ ケンキュウ

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抄録

多列高力ボルト摩擦接合引張継手は, 経験的にすべり強度が低減することが知られており, 規準 (ISO/TC 167/SC1) では多列化に伴う強度低減に対して, 強度低減係数を規定している. しかし, 我が国の設計規準では, 明確な考慮はなされておらず, 多列継手のすべり強度をパラメトリックに評価した研究は報告されていない. 本論文では, 高力ボルト摩擦接合継手を対象に, ボルト列数, ボルト間隔, 母材および添接板の降伏強度, すべり強度をパラメータとして弾塑性有限変位解析を行った. そして, これらの諸元がすべり強度に対して与える影響およびすべり強度低減のメカニズムについて考察を行った. また, 公称値より低減を必要とする継手範囲についての検討, 強度低減係数の提案を目的とする.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (640), 49-60, 2000-01-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (26)*注記

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