組紐製法による高強度繊維製ケーブルボルトの基本特性について

  • 中田 雅夫
    社団法人 土木学会 三井建設 (株) 技術本部技術研究所
  • 山地 宏志
    社団法人 土木学会 三井建設 (株) 技術本部技術研究所
  • 松原 澄行
    社団法人 土木学会 ファイベックス (株) 技術部
  • 岡野 成敏
    社団法人 土木学会 三井建設 (株) 土木本部土木技術部
  • 野村 貢
    社団法人 土木学会 三井建設 (株) 土木本部土木技術部

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF THE FIBER REINFORCED CABLE BOLTS AND ITS FUNDAMENTAL PROPERTIES
  • クミヒモ セイホウ ニ ヨル コウキョウド センイセイ ケーブルボルト ノ キホン トクセイ ニ ツイテ

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説明

交通トンネルやエネルギー施設等に代表される地下空間利用の増大に伴って, 安全で高速なトンネル掘削工法の確立が望まれている. 高強度繊維製ケーブルボルトはこのような用途に適した支保部材と考えられるが, 繊維製品加工の困難さも手伝って, 現在のところ実用的な製品は存在しない. 筆者らは, 日本古来の組紐製法を採用することで, 巻き取りが可能な高強度繊維製ケーブルボルトの開発を試みた. 本論文は, 当該繊維製ケーブルボルトの実用性を検証するために実施した各種室内実験, 及び原位置試験の概要と結果を示し, その妥当性と問題点を論ずることで, 今後の高強度繊維製ケーブルボルトの開発方向を検討したものである. 一連の試験結果から当該の繊維製ケーブルボルトは, 鋼製ケーブルボルトと同等な引張強度, せん断抵抗, 並びに付着耐力を有し, 特に付着特性に関しては組紐製法を採用することで, 非常に良好な特性を実現することができた.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (623), 9-22, 1999-06-20

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (32)*注記

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