大規模斜張橋ケーブル定着構造の疲労

  • 遠藤 武夫
    社団法人 土木学会 本州四国連絡橋公団
  • 松本 毅
    社団法人 土木学会 本州四国連絡橋公団 企画開発部
  • 塚原 弘光
    社団法人 土木学会 (株) 横河ブリッジ 橋梁本部
  • 三木 千壽
    社団法人 土木学会 東京工業大学 工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名
  • FATIGUE OF CABLE ANCHORAGE OF LARGE CABLE STAYED BRIDGE
  • ダイキボ シャチョウキョウ ケーブル テイチャク コウゾウ ノ ヒロウ

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説明

斜張橋のケーブル定着構造には, 設計方法, 製作方法, 疲労に対する安全性などを考慮する必要がある. 本検討では, 鋼斜張橋ケーブル定着部として, 箱形状の定着部を主桁ウェブに取り付けた, 2つの構造形式を取り上げ設計方法を検討し, 実寸大の試験体を用いて製作方法を確認し, 大型疲労試験を行った. また, 試験体の応力状態を実橋と比較するため, 両者のFEM解析も行った. 両形式とも所定の品質, 精度が確保でき製作可能な構造であることを確認した. 疲労試験では主に, ケーブルソケットが直接あたる支圧板の溶接部に亀裂が生じた. これらの亀裂は支圧板の板曲げを原因とするもので, 支圧板周辺部の詳細構造を若干変更することで解決でき, 両形式とも十分な疲労強度を有していることが解った.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1995 (525), 319-330, 1995-10-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (2)*注記

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