空気吸引による岩盤空隙容積評価

  • 山田 文孝
    社団法人 土木学会 三井建設株式会社土木本部土木技術部
  • 中山 昭彦
    社団法人 土木学会 神戸大学 大学院自然科学研究科
  • 櫻井 春輔
    社団法人 土木学会 神戸大学 工学部建設学科

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATION OF THE PORE VOLUME IN ROCK MASS BY AIR VACUUMING
  • クウキ キュウイン ニ ヨル ガンバン クウゲキ ヨウセキ ヒョウカ

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抄録

岩盤の透気性分布から地下空洞周辺のゆるみ領域を判定する「真空透気試験」の測定データ, 特に試験中に吸引する空気の挙動を評価し, 岩盤中に連続して存在する空隙の容積を算定する手法を提案した. 原位置測定に先立ってボアホールと同径の鉄管内で事前試験を実施するが, このときの吸引空気流量から測定区間の容積が計算できる. 原位置測定で測定区間と連結する空隙があれば, 事前試験よりも吸引する空気が多くなるためにポンプ吸引開始直後の測定区間内圧力変化が鈍くなる. したがって事前試験と原位置測定の圧力変化を比較すれば岩盤内に存在し測定区間と連結する空隙容積が評価できる. 本論文では簡単な室内試験によってこの手法の妥当性を検証し, いくつかの原位置測定結果について計算を行い, 実岩盤の空隙分布の評価を試みた.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (617), 225-234, 1999-03-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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