古地図の幾何補正に関する研究

  • 清水 英範
    社団法人 土木学会 東京大学大学院 工学系研究科社会基盤工学専攻
  • 布施 孝志
    社団法人 土木学会 東京大学大学院 工学系研究科社会基盤工学専攻
  • 森地 茂
    東京大学大学院 工学系研究科社会基盤工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON GEOMETRIC CORRECTION OF HISTORICAL MAPS
  • コ チズ ノ キカ ホセイ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

江戸時代の絵図に代表される古地図は, その図が作成された当時の土地利用や交通路の状況を空間的に把握するための数少ない貴重な資料である. 都市史や土木史の研究で古地図を分析対象とする際には, 現代図と比較対照する必要が生じるが, 古地図の幾何的精度は一般に著しく低く, その作業は容易なことではない. 本研究は, 地理情報システムの利用環境を想定し, 古地図の幾何的歪みを可能な限り自動的に補正し現代図と重ね合わせる手法を開発することを目的としている. 論文では, まず古地図の幾何補正に必要な要件を整理し, その要件を満たす手法としてTINモデルとアフィン変換を組み合わせた幾何補正手法を提案する. また, いくつかの実際の応用を通して古地図の幾何補正ならびに提案する手法の意義を例示する.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (625), 89-98, 1999-07-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (30)*注記

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参考文献 (16)*注記

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