下水汚泥焼却灰に含まれるセシウムの乾式除去を目的とするポルサイトからのセシウムの塩化揮発特性

  • 長野 泰久
    名古屋大学大学院 工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • 窪田 光宏
    名古屋大学大学院 工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • 松田 仁樹
    名古屋大学大学院 工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • 落 修一
    (公財)日本下水道新技術機構 資源循環研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Chloride Volatilization of Cesium from Pollucite toward Dry Removal of Cesium Contained in Sewage Sludge Ash
  • ゲスイ オデイ ショウキャクバイ ニ フクマレル セシウム ノ カンシキ ジョキョ オ モクテキ ト スル ポルサイト カラ ノ セシウム ノ エンカ キハツ トクセイ

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説明

本研究は下水汚泥焼却灰中の放射性セシウム (Cs) の分離除去を目指して,ポルサイト中の Cs の塩化揮発実験を行った。実験はゾル-ゲル法で調製したポルサイト (粒径 20~32, 45~63 μm) を実験室規模の電気加熱炉内で N2-Cl2 (0.05~10 vol%) 混合ガス流通下,1,173~1,473 K で加熱し,ポルサイトからの Cs 揮発量の経時変化を調べた。<br>その結果,ポルサイトからの Cs 揮発速度は Cl2 濃度 0~1 vol%ではガス濃度が高いほど向上したが,1~10 vol%の範囲ではガス濃度の影響はほとんど認められなかった。また,ポルサイトからの Cs 揮発速度は加熱温度が高いほど増加することが示された。とくにポルサイトを Cl2 濃度 0.25 vol%,1,373 K 以上で加熱すると,Cs は 12h 以内でほぼ完全に揮発することが明らかになった。

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