採取林業生産に生じる地代の考察(1996年秋季大会自由論題論文)

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Forest Land Rent from Logging in Natural Forests(Voluntary Papers of the Regular Meeting in November, 1996)
  • 採取林業生産に生じる地代の考察
  • サイシュ リンギョウ セイサン ニ ショウジル チダイ ノ コウサツ

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抄録

豊饒な自然の利用により生じる生産力の上昇は資本が獲得する超過利潤の大きさとしてあらわれる。地代論では2つの主要な自然力との関係として,すなわち,豊度にもとづく差額地代,位置にもとづく差額地代として考察される場合が多い。天然林を採取する林業について言えば,伐採・集材過程と輸送過程それぞれについて自然力と生産力との関係を考えることになるが,木材の価格形成,あるいは地代の問題を考察するためには,伐出全過程の生産力をこの2つの過程相互の関係からとらえなおす必要がある。報告は採取林業に利用される多様な自然力のいくつかについて,天然林を伐採・集材,搬出する過程の生産力にかかわる要因として検討した上で,生産価格曲線を用いた方法により採取林業における超過利潤形成のメカニズムを考察,天然林における木材価格形成機構,及び採取林業資本の行動原理をあきらかにしようとする。

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