中国と韓国における森林資源の転換と木材産業の展開との関係(テーマ : 21世紀における持続可能性の新たな展開と森林資源問題-資源転換とプランテーション林業の行方-,2009年春季大会論文)

書誌事項

タイトル別名
  • Changing Forest Resources and Development of Wood Manufacturing Industries in China and South Korea(Feature Articles for the Symposium)
  • 中国と韓国における森林資源の転換と木材産業の展開との関係
  • チュウゴク ト カンコク ニ オケル シンリン シゲン ノ テンカン ト モクザイ サンギョウ ノ テンカイ ト ノ カンケイ

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説明

アジア地域における森林資源の態様を検証し,人工林の増えている中国と韓国を事例に資源転換と木材産業との関わりについて,木材貿易を介在させながら分析した。その結果,(1)アジア地域の森林面積の増加に貢献しているのは中国やベトナム,韓国等の人工林面積であること,(2)中国では合板と繊維板の輸出超過が生じており,合板製造業と繊維板製造業の発展にはポプラをはじめとする国内人工林資源が貢献していること,(3)韓国では削片板製造業や繊維板製造業に発展が見られ,それには国内人工林資源の成熟が寄与していることが明らかになった。中国と韓国の木材産業の発展や,木材流通におけるトレーサビリティの重要性が増す中で人工林資源への需要は今後も増していくと考えられることから,森林管理にゾーニングの観点を加え,人工林と一部の天然林の利用を図りながら,持続可能な森林経営を確立していく必要があると考察した。

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参考文献 (29)*注記

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