森林組合の広域合併と地域振興に関する一考察 : 群馬県利根沼田中部森林組合と川場村の地域振興事業の関係を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Amalgamation and Regional Promotion of Forest Owner's Association : Focusing on a case of Tone Numata Tyuubu Forest Owner's Association
  • シンリン クミアイ ノ コウイキ ガッペイ ト チイキ シンコウ ニ カンスル イチ コウサツ グンマケン トネ ヌマタ チュウブ シンリン クミアイ ト カワバムラ ノ チイキ シンコウ ジギョウ ノ カンケイ オ チュウシン ニ

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抄録

'90年代以降の森林組合は,1991年の森林法の一部改正にはじまる森林の流域管理システムの導入により,その実質的な担い手として位置づけられつつある。そのため,1992,1997年の森林組合合併助成法や森林組合法の一部改正等により,森林組合の合併が促進されるとともに,1993年のいわゆる特定農山村法では地域における森林組合の事業範囲の拡大が可能となる等,農山村地域における森林組合の役割は'90年代に入り多様化し展開されている。本論文では群馬県利根沼田中部森林組合を事例として,今日の森林組合の広域合併の背景について整理するととともに,森林組合と自治体が協力して進めてきた地域振興事業(交流事業)と森林組合合併の問題点について調査分析した。その結果,第一に森林組合は'90年代における森林・林業政策の転換の中で森林の流域管理システムの実質的な担い手として位置づけられ,地域における役割が従来の森林経営以外にも拡大される傾向にあること。第二には,森林組合の広域合併は組合事業の拡大となる反面,事務量の増加など内部的な課題があること。第三には組合員との関係が希薄になる。などいくつかの問題点が明らかとなった。

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参考文献 (16)*注記

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