森林ボランティア活動指導者の指導能力評価の試み : 高校学校林整備行事の指導者へのアンケートから

書誌事項

タイトル別名
  • An Attempt to Evaluate Leaders' Guiding Abilities in Forest Volunteer Activities : Questionnaire Surveys for Leaders in Forest Volunteer Activities at a High School
  • シンリン ボランティア カツドウ シドウシャ ノ シドウ ノウリョク ヒョウカ ノ ココロミ コウコウ ガッコウリン セイビ ギョウジ ノ シドウシャ エノ アンケート カラ

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抄録

森林ボランティア活動の指導者の指導能力を評価し,自己評価の有効性や問題点を検討するため,高校学校林整備行事の指導者に対してアンケート調査を行った。その結果,森林ボランティア活動の指導に重要な技術10項目から,総合指導力,ファシリテイト/技術伝達能力の2つの能力尺度が得られた。10項目のうち「作業目的を理解させる」技術などは総合指導力へのウェイトが高かった。そして指導者の力量には,特に「所属・身分」などが影響を与えていた。総合指導力について教員が最高で公務員が最低であった。またファシリテイト能力は教員と公務員が高く,技術伝達能力は林業技術者が高かった。さらに総合指導力の自己評価は,第三者による評価よりも低い傾向や活動頻度の高い市民ボランティアほど評価が低い傾向もあった。したがって自己評価は指導の優先課題を明確にしたり,属性間の指導能力の違いを把握するのに有効であるが,指導者間で評価指標を十分協議するなど,一貫した基準での評価を行うための配慮が必要であると結論した。

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